SYNERGY

経営者向け
2020/04/04 (土)
杉原里志

本当のゴール

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日本では人口が減少しているにも関わらず

イノベーションも起きることなく

”このままでは中国やアジア諸国にも負けてしまう”

という悲観的な話をよく耳にします。

 

一個人として捉えると

奇妙な理屈です。

 

まず戦争ではないのだから

市場での競争で国家が勝つとか負けるとか

議論をしても自分たちには

何の変化はありません。

 

経済環境が変化する中で

あたらしく生まれる会社もあれば

残念ながら退場していく会社もある。

 

その結果日本の会社が

競争に負けたとしても

世界にはいくらでも会社があるのだから

そこで働くかフリーランスとして

生きていくだけのことなので

悲観的な話ではありません。

 

日本企業が競争に負け

海外資本の企業になったとき

 

外国人の上司から

「はろー、はうあーゆー?」と気遣われ

片言の英語で生きていかないといけない。

 

母国語を奪われるみたいな

イメージがあるのかもしれません。

 

地元に製造拠点のある

日本を代表する企業のシャープも

世界でしのぎを削ったエルピーダメモリも

今となっては外資系企業。

 

外資系企業になったからと

不幸せという雰囲気はなく

むしろ幸せそうです。

 

地域の会社で地域の製品を

作っていたけども、破綻したあと

外資系企業に買収された会社は

むしろ市場競争力の高い仕事を

しており、そこで働く人たちも

どことなく誇らしげに感じます。

 

一個人として大切なことは

自分の人的資本を労働市場に効率的に投資をすること

なので

 

どこの国の会社から

もらうかということは

何の関係もありません。

 

では、私たちは何が不安なのでしょう。

 

ところで話は変わりますが…

 

「TVが面白くなくなった」

という話は色々な人から聞きます。

 

しかし、あらためて昔のテレビ番組を

You Tubeで観てもすごく面白いかといえば

そうでもありません。

 

伝説の番組「8時だョ!全員集合」

を観ても、随分古風なネタにさえ感じます。

 

冷静に振り返ってみると

昔のテレビ番組が面白かったのではなく

選択肢が少なかったので視聴者となる国民の価値観が似通っていただけかもしれません。

 

今は私たちの価値観が多様化し

「何を面白いと感じるか」も多様化した

進化の上で起きている変化です。

 

昭和30年代の子供の様に

巨人・大鵬・卵焼き

なんていうわかりやすい

価値観では無いわけです。

 

多様化が進む社会の中で

残った数少ない共通点が

一億総日本人ということ。

 

日本の素晴らしさを伝える

日本賛美型の番組が増えている

理由もこの辺しか共通項が

見当たらなくなったことが原因でしょう。

 

日本文化、素晴らしい。

日本、親切な人が多くて素晴らしい。

日本、食事が美味しい。

日本、過去の偉人が素晴らしい。

 

日本人であるということは

日本で暮らす多くの人にとって

共通のアイデンティティ。

 

随分と日本という国を

プッシュし始めました。

 

でも、国とは何なのでしょう。

 

何のために私たちは日本人として

がんばらないといけないのでしょう。

 

日本という縛りで

賛美の言葉を並べてみたり

悲観的な討論をしてみたり。

 

企業だって似たようなものです。

 

少し、話を戻します…

 

売上でトップを目指し、

利益でもトップを目指し、

株価を上げて時価総額でもトップを目指す。

 

企業ランキングの上位に

位置することがとても重要です。

 

会社とは何なのか。

何のために働くのか。

何のために一緒にいるのか。

 

こんなことを言う人は

随分と煙たがられてきました。

 

そんな事を考えることは

時間のムダとされてきました。

 

だって、答えは決まっているのだから。

 

上位ランクの国家になること。

上位ランクの国民になること。

上位ランクの会社になること。

上位ランクの社員になること。

上位ランクの学生になること。

 

私たちは、疑いもしないまま

このゴールを追いかけていました。

 

でも

このゴール設定は本当に正しかったのでしょうか。

 

自分は何が大切なのか。

自分は何が得意なのか。

自分は何が嫌いなのか。

自分は何をもって幸せになれるのか。

 

日本という縛りで

賛美の言葉を並べてみたり

悲観的な討論をする前に

ちゃんと自分の幸せが何なのか

自分問いかけてみないといけません。

 

実はその質問を追求していくと

人生とは何か?」という

どろ臭い問いに辿り着きます。

 

もちろん、そこには決まった

答えはありません。

 

人それぞれ。

 

だからこそ、

自分で決めないといけません。

 

自分にとって、人生とは何なのか?

自分は何のために生きていくのか?

命を、何のために使うのか?

 

その答えこそ、本当のゴールであり

それ以外のゴールは

「本当のゴール」に辿り着くための手段。

 

やるべきタスクに向き合う前に

何のゴールを目指しているのか。

 

経営者であっても

意外なほどこの問いに

答えれる人は多くありません。

 

無理矢理にでも

ゆっくり時間をとって

自分に向き合わないと

おかしなことになるものです。

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この記事を書いた人
1978年 広島生まれ 株式会社シナジー 取締役 地方中小企業の新卒採用を支援するスカウト型イベントを展開中。小さな会社の採用を成功させるには、「採用力」を高める前に、競争力のあるビジネスモデル、企業力が必要と実感し、社長の学校「プレジデントアカデミー」を広島で開校。自身も「経営の12分野」メソッドを組織に浸透させるための企業研修のガイドを行っている。 『ぐっとくる会社を、もっと。』を、ブランドスローガンに中小企業を活性化させる活動をしているが、自社でも財団法人次世代普及機構が主催する2017『ホワイト企業アワード』の制度部門で大賞を受賞している。
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