その他ノウハウ
2019/06/05 (水)
乾 恵

問題解決は、エンタメ

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高度経済成長時代は
今は我慢していれば
未来は良くなるという時代でした。

 

今は納得いかないけれども
我慢していれば未来は
良くなるだろうという
期待値でマネジメントが
機能していたものが

現代の経営では
通用しないわけです。

 

なぜなら今の若い人にとって
未来というものは

魅力があるもの
ではないからです。

 

経団連の会長
トヨタの社長らがこぞって
「終身雇用制度なんて限界」
といっています。

 

どうなるかわからない
未来をネタに我慢を強いて
マネジメントしていくのは
すごく難しい時代となったわけです。

 

よく3.11以降
人々の価値観が変化した
と言われています。

 

特に若い人にとって
未来という時間軸よりも
今という時間軸が大切に
なってきたように感じます。

 

その価値観の変化に伴い
マネジメントに関しても
「今」という時間軸が
とても大切になっています。

 

今の若者に
今の社会人に

未来のために我慢
という選択肢は急速に
なくなっているということに
気づかないといけません。

 

Contents

話は変わりますが…

話は少しそれるのですが
社会人にとって
問題解決はエンターテーメントだ!
という人がいました。

 

 

社会人からすれば
眼の前にある問題解決そのものが
エンターテーメントなのだと。

 

確かに、そうです。

 

言ってしまえば、
今までは経営者がエンタメだったわけです。

 

言ってしまえば、
今までは経営者が仕事の
やりがいを多く取りすぎていたわけです。

 

経営戦略は、こうだ!
未来は、こうなる!
その結果、どうだ!
俺がいったとおりになっただろう!
俺の経営戦略は、すばらしいだろ!

 

これが、従来の
素晴らしい経営者像でした。


今は随分複雑な時代になりました。

 

一つの経営戦略が
成功事例として通じる
期間がとても短いわけです。

 

適切に順応していかないと
いけないのにも関わらず

 

変化する速度が早すぎて
後手後手になる。

 

話は戻りますが…

 

最近の若者にとっては
未来に希望がないのだから
未来の不確実性が非常に高いのだから

 

現在という時間軸の中で
問題解決を一人ひとりに渡してあげる。

 

問題解決という
エンタメを渡してあげて
楽しんでやりがいを感じてもらう。

 

既に魔王を倒して
攻略法を知り尽くした
RPGゲームを友達に渡して

 

ただ渡してとにかく
見守るようにエンタメとして
仕事を託す。

 

そんなことをすれば
売上が下がるに決まっている。

 

うまくいかないに決まっている。

 

そう思うでしょう。

 

そう。

 

うまくなんていきません。

 

実際にやってみてもらうと
本当にうまくいかないものです。

 

そんなときに
「例えばこんなやり方もあるよ?」
と、いって提示してみる。

 


行き詰まって
面白くなくなった頃

 

そっと攻略のヒントを
教えてあげるように、仕事を導く。

 

今はどんどん権限委譲していかないと
組織が持続しなくなっています。

 

経済成長していた時は
トヨタのカンバン方式のように
一つのモジュールを作って

 

それを100回繰り返せば
どうにかなりました。

 

今の時代は一つ一つの単価が下がって
顧客別カスタマイズが必要になっています。

 

大枠をしっかりと決め後は
手段は本人たちにひたすら任せる。

 

管理者がそれを、約束していく。

 

問題解決は、エンタメなんだから
そのエンタメを、経営者や管理者が
搾取しないこと。

 

どういった採用をしてきたかによって
マネジメントの手法はことなりますが

 

大きな方向性が合っていれば
徐々に手段は任せていくことが
やりがいのある仕事には
とても大切なことなのだと気付かされます。

 

問題解決は、エンタメ。

 

とてもしっくりとくるフレーズでした。
みなさんはいかがですか?

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