新型コロナウイルス感染拡大をきっかけに、
採用においてもオンライン化が進みました。
今回はオンライン採用のニーズと、
実際どのような効果があったのかまとめました。
1.求職者のオンライン採用のニーズ
以下は、世界NO.1の求人検索であるインディードが
蓄積された求人検索ワードや求人情報データから、
「オンライン面接」に関する昨今の仕事探し・求人に関する
検索数をまとめたものです。
仕事探し時に「オンライン面接」に関連したワードで
仕事を検索する人の割合は、
2020年3月から急増していることがわかります。
2020年は2017年の120.0倍、2019年の12.9倍にのぼります。
最も検索が増加したのは2020年8月で、2019年8月の34.3倍でした。
一方、企業の求人情報においても、
「オンライン面接」を訴求している割合は増加しており、
2020年は2019年の3.4倍、2017年からは40.3倍に増加しています。
新型コロナウイルスの感染拡大をきっかけに、
人々の働き方や仕事に対する価値観は変化してきており、
それに応じて仕事の探し方も変化してきています。
このような変化に対応し、企業には求職者のニーズを満たす
採用手法の導入が求められているといえるでしょう。
その一つが人材採用プロセスのオンライン化なのです。
2.オンライン採用の効果
では、オンライン採用活動を実施することで、
どのような効果があるのでしょうか?
同じくインディードが行った調査によると、
既にオンライン化を進めている企業の75.9%が
何らかの成果があったと回答しています。
最も成果があった内容を尋ねると、
応募者の増加が13.6%、
次いで人材採用にかかる時間の削減12.1%、
人材採用にかかる費用の削減10.8%、
人材採用にかかる労力の削減が10.4%
という結果になりました。
遠方からも選考や説明会に参加できるようになったことや
録画した動画を視聴して説明会を聞けるようになったことが
応募者の増加の1つの要因として挙げられます。
3.オンライン採用を行う上での注意点
さて、様々なメリットのあるオンライン採用ですが、
注意しなければならない点がいくつかあります。
①関心・興味度を高められない
オンライン会社説会は、求職者が気軽に参加できる反面、
関心や知識がさほどない求職者が多く参加する傾向があります。
そのため、オンライン説明会でしっかりと聞いてもらえない
ケースが多いです。
そこで、説明会以前に興味と関心を高める必要があります。
自社を紹介する動画やオウンドメディアをしっかりと見てもらい、
自社への関心・興味度を高めた状態で、
説明会に参加してもらうというのが効果的です。
②志望度を高めることが難しい
オンライン採用は、求職者を見極めることには優れていますが、
求職者の志望度を上げるには工夫が必要です。
対面中心とオンライン中心の2つの選考を実施した
企業の内定者調査では、志望度の上昇度や内定承諾率も、
オンライン中心の選考の方が低いという結果が出ています。
そのため、選考プロセスを全てオンラインで行うより、
ここぞというときには、対面の機会を設けることで
求職者の志望度を上げるのが望ましいでしょう。
以上、オンライン採用のニーズと効果について書きました。
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