経営者向け
2022/07/12 (火)
小濱亮介

クランボルツに学ぶキャリア理論と経営者の役割

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先日、高校の教師の先生方と
「私たち教師や経営者は若者をどう育てるか」というテーマで
討論しました。

抽象的なテーマではありますが、
様々な意見が出て非常にワクワクしました。

ちなみに”若者”は法律的に年齢が決まっているわけではないので
このときは15歳~25歳くらいまでの人を対象にしました。

色々と議論を重ねた結果、
「若者と一括りにすることはできない。
 我々教師や経営者が育つ環境をどう整えるかが重要」
という結論に至りました。

若者といっても、育ってきた環境や家庭環境が違うため
個性がそれぞれ違います。

どんな個性を持っていても、その人が育つ環境を
作ることが私たち大人が作ることなのだと思います。

1999年に発表されたクランボルツによるキャリア理論によると、
ビジネスパーソンとして成功した人のキャリアを調査したところ、
そのターニングポイントの8割が本人の予想しない
偶然の出来事によるものだったそうです。

つまり、キャリアを構築していく上で、
そのターニングポイントの殆どが予想することが
難しいということです。

よくあるキャリアプランの立て方は、将来の目標を決めて計画を立て、
それに向かって積み重ねていくというイメージだと思います。

しかし、変化の激しい時代において、
将来の社会や会社の状況は個人の意思でコントロール不可能です。
故に効果的なキャリアプランは立てにくくなっています。

クランボルツが提唱する理論はあえて明確なゴールを定めず、
現在に焦点をおいてキャリアを考えることを推奨しています。

理論の骨組みとしては3つあります。

  1. 予期せぬ出来事がキャリアを左右する
  2. 偶然の出来事が起きたとき、行動や努力で新たなキャリアにつながる
  3. 何か起きるのを待つのではなく、意図的に行動することでチャンスが増える

つまり予期せぬ出来事が起きたときに行動できるだけの準備をしたり、
偶然の出来事に遭遇すべくフレキシブルに行動したりすることで
チャンスが生まれるということです。

目標に固執せずに現在を見るには勇気が必要ですが、
とても大事だと思います。

予期せぬ出来事がいつ起こるかわからないため、
それがいつ起こっても良いように
個人は準備をしなければなりません。

予期せぬ出来事が起きた時に成功しやすい行動特性は、
以下の5つです。

  1. 好奇心:新しいことに興味を持ち続ける
  2. 持続性:失敗しても諦めずに努力する
  3. 楽観性:何事もポジティブに考える
  4. 柔軟性:こだわりすぎず柔軟な姿勢をとる
  5. 冒険心:結果がわからなくても挑戦する

起きた出来事や周囲の変化を意識し、受け止める姿勢がキャリアの成功には大切です。
これは、新しい出来事や成功体験ばかりではなく、失敗体験にも当てはまります。
出来事を前向きに捉えることが今後のチャンスへとつながるでしょう。

出会いに関しても同様のことが言えます。
たまたま連絡した友人、街で出会った人、SNSでつながった人など、
誰から良い知らせがもたらされるかはわかりません。
偶然の出会いこそ大切にした方が良いでしょう。

また偶然の出来事や出会いを必然へと変えるために最も大切なことは、
あらゆる出来事に関心を持つことです。

偶然の出来事は、起きた時点ではどのような結果をもたらすのかわかりません。
未来が予想できないほど変化の激しい時代において、
用心しすぎるよりも、挑戦してみることが重要です。

キャリアの8割が偶然の出来事によると考えると、
成功しやすい5つの行動特性を身につけられる環境を整え
今をどう生きるかを我々大人がしっかりを伝えていくことが、
これからの若者が育つきっかけになるのではないでしょうか。

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この記事を書いた人
2010年、新卒でシナジーに入社し、人材サービス事業に従事。2021年に執行役員に就任。 これまでに2,000名以上の転職相談を受けた経験から求職者の視点を取り入れた中小企業の採用戦略を立てることを得意とする。 社内で新規事業の立ち上げを5事業ほど経験し、自身も2019年に社内起業を行い、代表も務めている。 様々な経験から採用戦略、経営戦略、システム構築などのアドバイザーとして活躍しており、10社以上の顧問先持つ。
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