4月から新入社員を迎えられた会社も多いと思います。
現在、新卒、キャリア入社関わらず、転職前提で就職先を決定しています。
転職が当たり前の時代になったといえばそれまでですが、
将来のキャリアを見据えて、就職先を探す人が増加してきています。
転職サイト「doda」に登録した新社会人の数は
2023年4月に過去最高を記録しました。
会員全体の登録者数だと、
12年前に比べて約30倍にまで増えているそうです。
2023年4月入社の新卒社員は、学生時代にコロナを経験し、
社会や経済が大きく変化するのを体感しました。
そのような不安定な社会を見ていく中で、
変化の時代であるからこそ、会社から守られるのではなく、
自分でキャリアを築いていくことが重要であると感じているようです。
転職自体のイメージも変化してきており、
以前までは、転職=給料が下がるというイメージでしたが、
現在、若い世代ほど転職=キャリアアップ(昇給する、昇進する)
というポジティブなイメージを持っているようです。
企業側としてはまず、
新入社員がどのようなキャリアビジョンを描いているのか、
仕事の位置付けやどのような働き方を行っていきたいか、
どのような人生を歩んでいきたいかなど、把握することがとても重要です。
現在、1on1などの施策が多くの企業で取り入れらるようになってきましたが、
上司からの一方的な指示や話で終わるケースも少なくありません。
もちろん、そのような場も必要ですが、
それよりも、部下や新入社員の話をしっかりと聞き、理解する場も必要です。
しっかりと理解することで、
仕事を任せる時も個々人に合わせ、
”なぜこの仕事が重要なのか、この仕事を通じて
どのような成長が得られるのか”などを伝えることができるようになります。
また、入社後だけでなく、採用活動においても対策をとることができます。
例えば、入社後のキャリアパスを具体的に明示することです。
どういう人材を募集していて、その業務によって
どんなスキルが得られ、どのぐらいの価値があるのか。
それらを提示していくことで、今後の採用活動で有利に立つことができます。
将来のキャリアの不安も含めて、どんどん若い方の成長志向、
キャリアアップ志向は高まっています。
それらを踏まえて、採用活動、
入社後の育成・教育をすることが重要なのではないでしょうか。
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